2000年秋のブルゴーニュへの旅は、情熱あふれる生産者との交流に終わった。

 旅の前に抱いていた疑問−「その頃、あるインポーターの話から聞こえてくるブルゴーニュのドメーヌの姿もビジネス優先といった姿であった。」(前掲)−は、もはや私にとって過去のものとなっていた。

 今でも思い浮かべることができる彼らの笑顔とほとばしる情熱は、私の体なかのエネルギーに転化されたのだった。


 そして、ドメーヌ・クロード・デュガを訪れ、直接、彼の栽培した葡萄に触れたとき、私が、約15年間テスティングを通じて彼らのワインの本質に迫った内容が正しかったと確信したと同時に、日本で何十冊も本を読み、何千回もワインのテスティングを重ねることよりも、直接、生産者に会い彼らと交流する方がはるかに近道であることも痛感せざるを得なかったのである。


 こうして私は、その翌年の5月にワインショップの営業を一時停止し、ブルゴーニュへの留学を決意するに至ったのだ。
ブルゴーニュのワインの素晴らしさの本質的な根拠が、栽培=生産者の情熱にあることを理解した以上、私には、もはや迷いはなかった。後は、実践するのみであった・・・。(終わり)

                         (この部分は、2006年10月に加筆しました。)

      終わりに

〜2000年秋のブルゴーニュ訪問以後〜